【Salesforce】売上予測を使いこなそう

こんにちは、にいるです。

今回は、「売上予測」について説明したいと思います。
※Sales Cloudコンサルタント合格に向けてのプログラムをまとめたものとなります。

・【モジュール】精度の高い予測
・【モジュール】デフォルト表示の売上予測通貨の選択と目標の有効化
・【モジュール】売上予測レポートの作成
・【ヘルプ】コラボレーション売上予測の累積売上予測積み上げ集計

1.売上予測とは

まずは、パイプラインと売上予測の違いについて、学んでおきましょう。
パイプラインとは、担当者が所有する商談に対する包括的なものです。
商談フェーズの値は関係ありません。最新の見込み客から、成立商談まで全てを含んでいます。

それに対し売上予測は、パイプラインを構成する1つの要素です。
一定期間内(当四半期など)に成立する見込みの商談のみが売上予測になります。

2.売上予測種別

売上予測種別を設定することで、商談や商品ファミリ単位での収益や数量ベースによる売上予測を表示することが可能になります。

売上予測の種別は最大、同時に4つ有効化できます。
下記にある種別、単位、日付の3つを組み合わせて設定することができます。

そして、最後に売上予測に表示する商談項目を設定します。

3.売上予測積み上げ集計

売上予測には、2つの集計方法があります。
1つは個別で、もう1つは累積です。

3-1.個別積み上げ集計方法

個別の場合は、完了、達成予測、最善達成予測、パイプラインの売上予測分類があり、それぞれがそれぞれの分類のみを集計します。
例えば、下記のように売上予測データがあるとします。

この場合の集計結果は下記になります。

とてもシンプルでわかりやすいですね。

3-2.累積積み上げ集計方法

続いて、累積の場合です。
個別と同じデータを使って、集計します。

この場合の計結果は下記になります。

ちょっとわかりにくいですが、「完了のみ」は[完了のみ]だけを集計します。
「達成予測の売上予測」は、[完了のみ]と[達成予測の売上予測]を集計します。
「最善達成予測の売上予測」は、[完了のみ]と[達成予測の売上予測]と[最善達成予測の売上予測]を集計します。
そして「進行中のパイプライン」は[完了のみ]以外(未完了の商談のみ)を集計します。

4.売上予測ユーザの有効化

ユーザレコードで「売上予測を許可」にチェックを入れます。
これで各ユーザが持つ商談を売上予測に組み込むことが可能になります。
また、自分の下位ロールユーザの売上予測を有効化しても、それだけではマネージャの売上予測には積み上げされません。
売上予測階層の設定で、マネージャにしたいユーザを売上予測マネージャに設定する必要があります。
 

 

5.売上予測の調整

マネージャは売上予測種毎に、メンバーや自分の売上予測の調整を行うことができます。
調整を行っても、積み上げ集計金額は変更されず、詳細情報が追加されるだけなので実際の商談への影響はありません。
 

 

6.デフォルトの通貨設定

売上予測に表示されるデフォルト通貨は、売上予測の設定で行った通貨に設定されます。
ここでは、組織のマスタ通貨、もしくは個人設定の通貨を使用することができます。
この通貨設定はすべての売上予測種別に設定されます。
 

 

7.売上予測の目標

データローダを使用するか、[設定]メニューから目標を設定することができます。
 

 

8.売上予測データのレポート

売上予測の標準のレポートタイプは存在しないため、カスタムレポートタイプを作成する必要があります。
また売上予測目標と売上予測を1つのレポートにまとめるのも、売上予測目標を主オブジェクトとするカスタムレポートタイプで作成が可能です。
 

 

9.まとめ

いかがでしたでしょうか。

売上予測はかなりややこしい機能です。Sales Cloudコンサルタントだけでなく、上級アドミンの試験にも必ず出題される内容になっています。
体系的な学習がおすすめですね。

皆さんもぜひ色々と試してみてください。
他にも色々と標準機能やSalesforce機能について紹介していますので、ご覧ください。

ではでは！