【まとめ】Salesforceの標準オブジェクトのリレーションモデル!

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標準オブジェクト リレーションモデル Salesforce

こんにちは、にいるです。

標準オブジェクトのリレーションモデルを紹介したいと思います。

今まで自分もなんとなくしか捉え切れていなかったのですが、ちゃんと把握しておきたいなと思ったので、今回まとめてみました。

主従関係や参照関係などの定義については下記からご覧ください。

【Salesforce】主従関係について
【Salesforce】参照関係について

1.標準オブジェクトとは

Salesforceには事前に定義されているオブジェクトがあります。

ユーザが主に使用するものに、リード、取引先、取引先責任者、商談、商品、価格表、ケース、ナレッジなどがあります。

下記、表形式にまとめてみました。

# オブジェクト名 API名 説明
1 リード Lead 見込み客
2 取引先 Account 顧客(法人、個人)
3 取引先責任者 Contact 法人の場合は個人になる
4 商談 Oppotunity 取引先との商談
5 商品 Product2 販売する商品
6 価格表 Pricebook2 販売する商品の価格表
7 見積 Quote 顧客に提示する商品の見積
8 契約 Contract 商談成約後に契約を作成
9 注文 Order 商品やサービスに対する顧客の要望
10 ケース Case 顧客からの問い合わせ
11 ナレッジ Knowledge 顧客からのよくある質問をまとめたもの
12 ソリューション Solution 顧客の問題とその問題の解決策を詳細に記述したもの
13 アイデア Idea ユーザの提案
14 行動 Event ユーザの予定
15 ToDo Task ユーザのタスク
16 ユーザ User Salesforceを使用する人
17 レポート Report 登録されたデータの集計を条件毎に抽出表示できる
18 ダッシュボード Dashboard レポートの結果をグラフやゲージなどで視覚化できる
19 ライブラリ ContentWorkspace コンテンツを管理する
20 コンテンツ ContentDocument あらゆる形式のファイル
21 エンタイトルメント Entitlement 顧客サポートを受ける資格
22 サービスリソース ServiceResource フィールドサービスのサービス技術者

他にも細かいオブジェクトはあるんですが、ユーザが主に使用するオブジェクトに着目しています。

2.各標準オブジェクトのリレーションについて

これらの他オブジェクトとのリレーションをスキーマビルダーを使用して見ていきます。

※作成者や所有者、最終更新者などは全てユーザを参照しているので、次項省略します。
また、ToDoや行動、重複レコード項目、メールメッセージ、問い合わせ要求の各オブジェクトの共通して関連するものも省きます。

2-1.リード

・主従関係
 なし

・参照関係
参照関係は下記の5つあります。
リードからは「キャンペーンメンバー、チャットのトランスクリプト:の2つです。
対リードについては「取引先、キャンペーン、D&B企業」の3つがあります。

リードのリレーション

2-2.取引先

・主従関係
 なし

・参照関係
取引先はかなり入り組んでいます。
参照関係ですが、取引先からは「D&B企業」の1つですが、対取引先に対してはかなりあります。
「リード、取引先責任者、取引先チームメンバー、商談、商談 取引先責任者の役割、納入商品、注文、ケース、エンタイトルメント、サービス契約、契約、サービスリソース、パートナー資金リクエスト、パートナーマーケティング予算、パートナ資金割り当て、パートナ資金要求、チャネルプログラムメンバー、チャットのトランスクリプト、認証フォーム同意」の19個です。

取引先のリレーション

2-3.取引先責任者

・主従関係
 なし

・参照関係
 取引先責任者は参照関係のみです。
取引先責任者からは、「取引先」のみです。
対取引先責任者は、「キャンペーンメンバー、ケース、サービス契約、契約、商談 取引先責任者の役割、注文、認証フォーム同意、納入商品」の9つです。

取引先責任者のリレーション

2-4.商談

・主従関係
 主従関係は見積から商談にあります。

・参照関係
 参照関係を10個持っています。
参照関係は、「商談からは取引先、キャンペーン、テリトリー、価格表、見積、契約」の6つです。
対商談は、「商談 取引先責任者の役割、商談チームメンバー、商談商品、注文」の4つです。

商談のリレーション

2-5.商品

・主従関係
 なし

・参照関係
 参照関係のみで、8つです。
全て対商品です。
「ケース、商談商品、注文商品、納入商品、見積品目名、契約品目名、価格表エントリ、商品消費スケジュール」です。

商品のリレーション

2-6.価格表

・主従関係
 なし

・参照関係
 価格表は参照関係が4つです。
全て対価格表で、「商談、契約、サービス契約、価格表エントリ」です。

価格表のリレーション

2-7.契約

・主従関係
 なし

・参照関係
 契約は参照関係のみです。
契約からは、「取引先、取引先責任者、価格表」の3つです。
対契約については、「見積と注文」の2つです。

契約のリレーション

2-8.注文

・主従関係
 なし

・参照関係
 注文は参照関係が6つです。
注文からは、「取引先、取引先責任者、商談、見積、契約」の5つです。
対注文については、「注文商品」の1つです。

注文のリレーションです

2-9.ケース

・主従関係
 なし

・参照関係
 ケースは参照関係のみです。
ケースからは、「取引先、取引先責任者、エンタイトルメント、商品、納入商品、チャットのトランスクリプト」です。
対ケースには、「チャットのトランスクリプト」の1つのみが存在します。

ケースのリレーションです

2-10.アイデア

・主従関係
 なし

・参照関係
 なし

アイデアは何もありません

アイデアのリレーション

2-11.キャンペーン

・主従関係
 なし

・参照関係
 キャンペーンは4つあります。
対キャンペーンで「リード、商談、キャンペーンメンバー、パートナー資金リクエスト」です。
ちなみに自己参照もあります。

キャンペーンのリレーション

2-12.エンタイトルメント

エンタイトルメントには主従関係、参照関係のどちらもあります。
・主従関係
 主従関係は1つで、エンタイトルメントから「取引先」に対して存在しています。

・参照関係
 参照関係は3つあります。
エンタイトルメントからは、「サービス契約と契約品目名」の2つです。
対エンタイトルメントは、「ケース」の1つです。

エンタイトルメントのリレーション

2-13.サービスリソース

・主従関係
 サービスリソースに対して、「サービスリソーススキル」が従で存在します。
・参照関係
 サービスリソースから「取引先」の1つが存在します。

サービスリソースのリレーション

3.まとめ

いかがでしたでしょうか。

Salesforceを使用していると、どうしてもカスタムオブジェクトを使いがちになってしまいます。

最初から自由に設計できるので、理解もしやすいですよね。

ただ、標準オブジェクトを使うことで標準オブジェクトしかサポートしていない機能があります。

例えば、リード-to-Webやエスカレーションルール、ナレッジの共有などがあります。

カスタマイズしていくのも面白くて楽しいですが、標準オブジェクトをしっかり把握しておけば、さらにできることが広がると思います。

みなさんもぜひ標準オブジェクトを使ってみてください。

他にも色々と標準機能やSalesforce機能について紹介しています。
そのまとめ一覧ページはこちらになりますので、よければ見てみてください。

ではでは!

Salesforce 機能別 まとめページ

コメント

  1. 仁田 より:

    ToDoがEventとなっていますが、Taskでは?

    • niel より:

      ご指摘いただきありがとうございます!

      そうですね>< Taskに修正いたしました。

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