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【Salesforce】作業指示の使い方

こんにちは、にいるです。

今回は、Field Service Lightningを有効化することで使用できる「作業指示オブジェクトの使い方」について説明したいと思います。

【ヘルプ】フィールドサービスの作業指示の作成
【ヘルプ】フィールドサービスの作業指示または作業種別への必須スキルの追加
Field Service Lightning のコアデータモデル

1.作業指示オブジェクトとは

作業指示オブジェクトとは、顧客に対して実行するタスクのレコードです。
Field Service Lightningの中でメインに位置するオブジェクトです。

そのため、まずはこのオブジェクトのリレーションを理解することが大事です。

作業指示レコードは様々なオブジェクトと関連付けて使用します。
今回、作業指示を関連付けて使用するオブジェクトを簡単にまとめてみました。

2.作業種別とのリレーション

基本的に、Salesforce上「作業指示」は顧客に対するタスクと考えます。
そこで、「PCの点検調査」というタスクが恒常的に発生するものとします。

その場合、作業指示レコードを新規作成する場合に、テンプレートを使用して作成することができます。
そのテンプレートが「作業種別」です。
下記のように作成します。
 

 
これを作業指示レコードの新規作成時に、参照項目で指定します。
 

 
このように作業種別を使用して、作業指示を作成すると、下記の項目と関連リスト情報が自動で入力されます。

よく発生するタスクであれば、作業種別を作成するのをおすすめします。

# 自動入力される項目 説明
1 期間 完了するのに必要な予定時間。
2 期間種別 期間の単位(分または時間)。
3 最小クルーサイズ この作業種別を使用するレコードに割り当てられるクルーの最小許容クルーサイズ。
4 推奨クルーサイズ 作業指示に割り当てられたサービスクルーの推奨人数。
5 サービスレポート
テンプレート
作業指示のサービスレポートで使用されるサービスレポートテンプレート。
6 スキル要件 必須スキルとスキルレベル。
7 必要商品 必要商品の名前、必要数量、数量単位。
8 サービス予定の
自動作成
Trueになっていると、その作業種別を使用する作業指示(指示品目)にサービス予定が自動で作成されます。
9 添付された
ナレッジ記事
ナレッジの記事です。

3.ケースとのリレーション

コールセンターやWeb-to-ケースでインバウンドがあった場合に、ケースを作成しますよね。
そのケースレコードから作業指示レコードを作成することができます。

ケースレコードを開いて関連リストを見ると作業指示があるので、そこで新規作成ボタンを押せば、自動でケースと関連付けた作業指示が作成されます。
 

 
新規作成を押すと、ケースと取引先、取引先責任者が自動で入力されていますね。
このようにケースから作業指示を作成することができます。
もちろん、ケースからの作成時にも作業種別を使用して作業指示を作成できます。
 

 

問い合わせが作業指示レコードに関連付けられるため便利ですね。

4.作業指示品目とのリレーション

次に作業指示品目とのリレーションです。
これは作業指示に対するサブタスクです。

作業指示と同じく、作業種別を使用して作成することができます。
 

 
作業指示に作業指示品目を追加すると関連リストでレコードが確認できます。
使い方としては、サブタスクを管理したいので作業指示を完了させるための内容を登録しておく使い方が理想だと思います。

例えば、PCの点検調査という作業指示のために、その作業前の確認事項である下記を登録してみました。

・社内のスペシャリストに相談
・クリーニングキットの補充

作業指示品目にも状況項目があるので、それぞれの進捗が完了していない場合、作業指示を処理できない運用も実現できますね。
 

 

実は、作業指示には作業指示を関連させることができます。
作業指示品目とどう区別して使うかは組織それぞれだと思いますが、複雑なタスクが発生する場合には作業指示に子作業指示を関連させて使うのがSalesforceが推奨する使い方です。

5.サービス予定とのリレーション

最後はサービス予定です。
サービス予定は、作業指示に対して顧客を訪問することを表します。
登録できる項目は期限や到着時間、状況などがあります。
 

 
サービス予定を作成するには、タブの他に作業指示や作業指示品目、サービスリソースの[サービス予定]関連リストから行います。

また、サービス予定は、1つの作業指示や作業指示品目に複数作成することもできます。
これは、1回訪問したけど、修理部品が足りなく2回の訪問が必要になったケースなどに使用することができます。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか。

Field Service lightningの主要オブジェクト「作業指示」のリレーションを紹介しました。
作業指示オブジェクトの理解は、Field Service lightningでは必須です。

このほかに、サービスリソースやサービステリトリー、稼働時間など、誰がどこでいつを管理するオブジェクトもあります。
体系的に理解するためにも、まずは作業指示の理解を深めることをおすすめします。

皆さんもぜひ色々と試してみてください。
他にも色々と標準機能やSalesforce機能について紹介していますので、ご覧ください。

ではでは!