こんにちは、にいるです。
今回は、「コミュニティユーザライセンス」について説明したいと思います。
1.コミュニティとは
コミュニティとは、Salesforce組織を拡大したものです。
コミュニティを使用することで、外部ユーザ(と内部ユーザ)がやりとりしたり、一定のデータや機能にアクセスしたりすることができます。
アクセス権については、ライセンスによって様々です。
2.コミュニティユーザライセンスの種類
続いて、コミュニティユーザライセンスの種類です。
| # | コミュニティユーザライセンスの種類 | 内容 |
| 1 | Customer Community | ケースオブジェクトやナレッジへのアクセスを必要とする多数の外部ユーザとの B2C エクスペリエンス。 |
| 2 | Customer Community Plus | レポートやダッシュボードを必要とし、場合によっては高度な共有を要する外部ユーザとの B2C エクスペリエンス。 |
| 3 | Partner Community | パートナーリレーションの管理など、セールスデータにアクセスする必要がある企業間コミュニティ。 |
| 4 | Lightning External Apps Starter | 外部関係者を引き込むカスタムデジタルエクスペリエンス (ブランドエンゲージメント、顧客ロイヤルティなど)。CRM オブジェクトには限定的にアクセス。 |
| 5 | Lightning External Apps Plus | CRM オブジェクト、カスタムオブジェクト、外部データを伴い、別途のストレージを必要とする 高度にカスタマイズされたエクスペリエンス。 最適な使用事例は、販売代理店、ベンダー、サプライヤーのポータルなどです。 また、フランチャイズの管理、マーケットプレイス、マルチレベルのマーケティングにも広く使用されています。 |
| 6 | Channel Account | 個々のユーザ数ではなくパートナー数に基づいて使用量が計算される企業間コミュニティおよびポータル |
3.ライセンス使用時の考慮事項
3-1.各オブジェクトへのアクセス権限
| Customer Community | Customer Community Plus | Partner Community | Lightning External Apps Starter | Lightning External Apps Plus | |
| リード | – | – | 参照 作成 編集 |
– | 参照 作成 編集 |
| 取引先と取引先責任者のリレーション | ※1 | ※1 | ※1 | ※1 | ※1 |
| 取引先 | 参照 編集 |
参照 作成 編集 |
参照 作成 編集 |
参照 作成 編集 |
参照 作成 編集 |
| 取引先責任者 | 参照 作成 編集 |
参照 作成 編集 |
参照 作成 編集 |
参照 作成 編集 |
参照 作成 編集 |
| キャンペーン | – | – | 参照 作成 編集 ※2 |
– | – |
| 商談 | – | – | 参照 作成 編集 |
– | 参照 作成 編集 |
| 見積 | – | – | 参照 作成 編集 |
– | – |
| ナレッジ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| ケース | 参照 作成 編集 ※3 |
参照 作成 編集 ※4 |
参照 作成 編集 |
参照 作成 編集 |
|
| レポート | – | 作成 管理 ※5 |
作成 管理 ※5 |
– | 作成 管理 ※5 |
| ダッシュボード | – | 参照のみ | – | ||
| リストビュー | 参照 作成 編集 |
参照 作成 編集 |
参照 作成 編集 |
参照 作成 編集 |
参照 作成 編集 |
| Chatter (人、グループ、フィード、非公開メッセージ) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| カスタムオブジェクト | 10個 | 10個 | 10個 | 100個 | 100個 |
| 外部オブジェクト(Salesforce Connect) | 参照 作成 編集 |
参照 作成 編集 |
参照 作成 編集 |
参照 作成 編集 |
参照 作成 編集 |
| 共有セット | ○ ※6 |
○ ※6 |
○ ※6 |
○ ※6 |
○ ※6 |
| Files | ○ コンテンツは不可 |
参照 作成 編集 削除 |
参照 作成 編集 削除 |
○ コンテンツは不可 |
参照 作成 編集 削除 |
※1.取引先と取引先責任者のリレーションを表示または作成するには、取引先と取引先責任者の「参照」権限が必要です。
※2.マーケティングユーザの権限が必要です。
※3.Customer Community ライセンスの場合、他のユーザの代わりにケースを作成することはできません。
※4.Customer Community Plus ユーザは、所有しているケースの取引先または取引先責任者を変更できません。変更を行うには、ケースの所有者が、内部ユーザまたは Partner Community ユーザである必要があります。
※5.レポートの作成と編集には、「レポートの作成とカスタマイズ」、「レポートビルダー」と「私のレポートを編集」の権限がユーザに必要です。レポートの作成は、Salesforce タブ + Visualforce コミュニティでのみ使用できます。
※6.共有セットは、レポートおよびダッシュボードでサポートされていません。権限セットと共有セットを併用して、顧客がレポートやダッシュボードにアクセスできるようにすることが可能です。
3-2.ユーザ名が一意である必要
コミュニティで使用しているライセンスの種別に応じて、ユーザ名の一意性について異なる要件があります。
Customer Communityライセンス、Customer Community Plusライセンス、および Lightning External Apps Starterライセンスを使用している場合は、コミュニティが属するSalesforce組織内でユーザ名が一意である必要があります。
Partner Communityライセンス、Employee Communityライセンス、Lightning External Apps Plusライセンスを使用している場合は、ユーザが属するすべてのSalesforce組織でユーザ名が一意である必要があります。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
ややこしいですね、コミュニティはユーザへのアクセス権限を制御して使用する機能なのでかなり複雑です。
皆さんもぜひ色々と試してみてください。
他にも色々と標準機能やSalesforce機能について紹介していますので、ご覧ください。
ではでは!