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【Salesforce】組織の共有設定の使い方

こんにちは、にいるです。

今回は、組織の共有設定について説明したいと思います。

【ヘルプ】組織の共有設定の設定

1.組織の共有設定とは

組織の共有設定とは、Salesforceのレコード共有のベースラインを定義する機能です。
Salesforceにはオブジェクト単位、レコード単位、項目単位の共有モデルがありますが、組織の共有設定はそれらよりもっと中核的な共有を設定します。

例えば、組織上で「取引先」オブジェクトを誰にも見せない「非公開」にするといった設定が可能です。
この場合、どのユーザも取引先の閲覧はできませんが、オブジェクトやレコード単位で別の共有機能を使用すれば「参照可能」にすることができます。

もしユーザからレコードが見えないと言う問い合わせがあった場合は、まずここを見た方がいいですね!

2.組織の共有設定の使い方

続いて、組織の共有設定の使い方やできることを見ていきたいと思います。
できることは2つあります。
1つはアクセス権限の制御と、もう1つは階層ベースのアクセス権限の拡張です。

# 組織の共有設定でできること 内容
1 デフォルトの内部アクセス権の定義 親レコードに連動,非公開,公開/参照のみ,公開/参照・更新可能
2 デフォルトの外部アクセス権の定義 親レコードに連動,非公開,公開/参照のみ,公開/参照・更新可能※外部組織からのアクセスする権限です。
3 階層を使用したアクセス許可の定義 標準オブジェクトはデフォルトでオンです。カスタムオブジェクトのみオンとオフの切り替えが可能です。

2-1.デフォルトのアクセス権の定義

まずは、「アクセス権の定義(内部、外部ともに)」からみていきます。

アクセス権の定義はオブジェクト単位で設定が可能です。
設定する権限は、非公開や公開/参照のみ,公開/参照・更新可能などがあります。

その内の親レコードに連動すると言うのは、標準オブジェクトの取引先責任者、商談やカスタムオブジェクトの主従関係の従側で設定が可能です。
※これはレコード上のリレーションに関わってくるため、仕組みを覚えておきましょう

外部組織を使用していれば、ここで設定したアクセス権限が外部ユーザに反映されます。

2-2.階層を使用したアクセス許可の定義

次に、「階層を使用したアクセス許可」についてです。
これは、ロールやテリトリーの階層を使用した共有モデルです。

閲覧ユーザAが取引先レコードを参照したいとします。
取引先オブジェクトは、組織の共有設定で「非公開」になっています。
ただし、参照したいレコードの所有者BがAのロールより階層に位置している場合は、組織の共有設定が「非公開」であっても参照することができます。

ただ、親レコードに連動する場合は、親レコードの所有者を見る必要があるので、その点だけ勘違いしないように注意が必要です。

取引先責任者の所有者CがDのロール階層で下位に位置していても、
取引先責任者は取引先の共有設定に連動するので、この場合Dは取引先責任者レコードにアクセスできません。

3.まとめ

いかがでしたでしょうか。

組織の共有設定はSalesforceを扱う上で、非常に重要な機能です。
ここを理解しておかないとユーザへのアクセス権付与も要件通りにできないことになるかもしれません。

なので、組織の共有設定はしっかりと理解しておきましょう!

皆さんもぜひ色々と試してみてください。
他にも色々と標準機能やSalesforce機能について紹介していますので、ご覧ください。

ではでは!