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代理管理者ができること

こんにちは。にいるです。

今回は代理管理者について、見ていきたいと思います。

【ヘルプ】代理管理者の定義
【ヘルプ】管理任務の委任

1.代理管理者とは

代理管理者とは、システム管理者のプロファイルを持たなくてもシステム管理者と同等の権限を持つ事ができる機能です。
同等と言っても、かなり限定的な管理者権限ですが、ある程度の変更設定をユーザが使用できるようになれば、システム管理者は他の設定構築や開発に専念する事ができます。

Salesforceライセンスでないユーザでも権限の拡張ができるので、うまく使えば便利ですね。

2.代理管理者ができること

では「代理管理者になると何ができるようになるのか」について、見ていきたいと思います。

まず、割り当て可能なことを予めシステム管理者が定義する必要があります。
代理グループのレコードを作成した後に、下記の画面で管理者や割り当て可能なプロファイルや権限セットを定義できます。

■代理管理者ができること
・ユーザのロック解除
・指定したプロファイルへの割り当て
・指定したロールとそのすべての下位ロールのユーザの作成と編集
 →内容は、パスワードリセット、目標の設定、デフォルト商談チームの作成、そのユーザの非公開グループの作成
・代理グループのユーザの権限セットの割り当てと削除
・公開グループの作成
・指定した公開グループのメンバーシップの管理
・システム管理者にログインアクセスを許可したユーザとしてのログイン
・カスタムオブジェクトの管理
 →オブジェクトのリレーション作成と変更、そして組織の共有設定は変更不可
・代理管理者に割り当てられているすべての代理グループのユーザの管理
 →たとえば、Sam Smith が、グループ A とグループ B という 2 つの代理グループの代理管理者に指定されているとします。Sam は、グループ A の権限セットまたは公開グループをグループ B のユーザに割り当てることができます

2-1.カスタムオブジェクトの管理

試しに下記のような感じで代理グループを設定してみました。
関連リストのカスタムオブジェクト管理に「ドラゴンボールを使った人」だけを登録します。

代理管理者に登録した「Lynda Herman」でログインして、カスタムオブジェクトマネージャを見てみると、編集が表示されているのが「ドラゴンボールを使った人」のみになっているのがわかります。

2-2.ユーザ作成

次にユーザ作成を試してみます。
選択できるロールが指定されたロールとその下位ロールしか選べないようになっているのがわかります。

表示されている3つのロールの階層を見てみると、サービスVPとその下位ロール3つで内容も合っています。

割り当てが可能なプロファイルも指定できますが、「すべてのデータを編集」の権限を持つプロファイルは不可能のようです。

2-3.パスワードリセット

次にパスワードリセットも試してみます。

まず[設定]メニューから[ユーザ]を選択します。
編集可能なユーザのみ左にチェックボックスが入っているのがわかります。
チェックボックスにチェックを入れて、カスタムボタンの「パスワードをリセット」をクリックします。

すると、画面が遷移してパスワードリセットのメールが選択したユーザに送信されました。

パスワードのリセットなど軽微な対応であれば、システム管理者でなく、ユーザと距離感が近いマネージャに権限を付与しておくといいかもしれませんね。

3.代理管理者の設定方法

[設定]メニューの[セキュリティのコントロール]→[代理管理者]で設定する事が可能です。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。

日常的にユーザを作成する必要がある場合は、ユーザ部門のマネージャに一定の権限を付与するのもいいかもしれません。
監査的に難しい組織の場合は難しいかもしれませんが、運用上問題なければカスタムオブジェクトの管理は委任してもいいと思います。

項目追加や選択リスト値の追加対応は頻繁に発生しそうなので。

皆さんもぜひぜひ使用してみてください。

他にも色々と標準機能やSalesforce機能について紹介しています。
そのまとめ一覧ページはこちらになりますので、よければ見てみてください。

ではでは!